さて後ろ向きに入ってきた蒸気機関車。何本かある線路のうち、一番手前の線路に入線、客車を切り離したのち、単独でずずーっと左側に進み、手前から2番目の線路に移動して方向を変えて戻ってきます。
手前から2番目の線路に入って、待ってる我々の前に来たところ。
そのまま今度はずずーっと右側に走っていき、
何処に行くんだー?といぶかしんでいたら、今度は後退しながら再び一番手前側の線路に入ります。
一番手前の線路で待っていた客車の前方(東側)に無事到着、
連結されました。
先頭客車、緑の3等車に乗りました。
スイスで蒸気機関車が走っていた期間は比較的短いです。その最大の理由は自前の石炭炭田が無いから!憶えてますか、スイスを縦断、横断する初期の鉄道は周辺の国々から「造って」と頼まれた(ほぼ強制された)から建設されたという側面があります。北ヨーロッパから南ヨーロッパに移動する際にドドンと障壁として位置するのがスイスでしたから。
山間の谷を走る鉄道、初期の段階から両側の斜面の高低差を利用しての水力発電所が鉄道沿線のそこここに建設され、早い段階から蒸気機関から電化されました。BlonayーChamby間の蒸気機関車用の石炭の入手先はポーランド、イギリス、それにウクライナなどで、2018年に比べて価格が2倍以上になってる、と言ってました。現在スイスにはBlonayーChambyを含めて蒸気機関車が走る観光用の短い区間がいくつかあり、有志の方々の熱意によって運営されてます。
蒸気機関車Blonay – Chamby のHP:
https://blonay-chamby.ch/fr/home/