Elm (8) Elmer citro 単なるレモンサイダーではなく

ELMER citroのサイトより。長いことFridolinが手にしているのが剣に見えていたのだ

私には長い間の疑問があった。Elmer citro、レモンサイダーみたいなもんでしょうか、のラベルについてるのはもちろんGlarusの誇り、聖Fridolinですが、彼が持ってるのが剣か刀のように見える。なんで聖人がそんなの持ってんの？

Elmer citroなのでElmです！ちなみにcitroはレモン。レモンサイダーです。1925年にできた清涼飲料の工場がElmにあり、従業員20人。1999年よりRamseier Suisse（リンゴジュースでお馴染み）傘下になりましたがElm唯一の産業。

ラベル。黄色で描かれた上部にはElmの山並み。そして下にはFridolin。手にしてるのは何？

Elmには1898～1914年にかけてKurhaus・・・温泉施設がありまして、湯治客向けに鉱泉水を飲用に売り出したのが始まり。現在は老人ホームとして使われている建物が当時のKurhausだと思います。

結構上まで上がって一周して最後は工場見学

Elmer citroの原材料の「水」はElmの山中にある二つの源泉から工場に送られます。雨水は山中を8年以上かかって通ることで濾過され、ミネラル分たっぷりの水となります。そう、Fridolinが手にしているのは小刀ではなく、源泉からの水を受け取っているんですね。

Elmercitro工場

。2021年8月はまだまだコロナ禍だからか時間が合わなかったけど、いつか見学してみたいです。Elmer Citroは昔はスイス全土で広く売られていたそうですが、現在はずっと控えめな売られ方、というか衰退気味。

Elm　Elmer CitroのQuellenwegは水源巡りコース

さてElmer citroのラベルにもあるFridolinは大昔にアイルランドからGlarusに布教に来た坊さんでGlarusの紋章にもなっていますが、それはもうGlarusの色んなものについています。

こちらはGlaner-BirnbrotというGlarus名産のパン。中に梨やプルーンやナッツが入ってます。

こちらはシナモンとハチミツが入ってるビスケット。食べ物以外にも州の広報誌なども誌名がFridolinだったりします。この愛され方、スイスのくまモンなんだわ、と気付きました。

Adlerビールにも

Elmer citro公式HP:

その歴史：

GIW（Glaner Industrie Weg）Glarusの産業の歴史を巡る道にも紹介されてます