Chaplin’s World チャップリン記念館(3)

この日、私は5日前までにネットでチケットを購入すると大幅割引になるシステムを利用したのでチケットは購入済みでしたが、真ん中の小さい建物がチケット売り場です。チケット売り場の小屋の左奥がお土産売り場、その後ろに映像展示の建物があります。

真ん中の直方体の建物が映像展示の建物。

まずはシアター形式の座席に座ってチャップリンの紹介映像を見ます。映像が終わると、スクリーンが上がり、奥の、これはチャップリンが育ったロンドンの下町の通りに入っていけるようになってます。

まずは幼少期や彼が育った環境。チャップリンは1889年にロンドン南部で生まれ、貧困と苦難に満ちた幼少期を過ごし、生きるためにミュージックホールで働き始めます。

チャップリンの映画のシーンなどが紹介されています。モダンタイムスで回っている歯車。

彼の思考の根本にあるサーカス小屋。亡くなる前2か月前に最後に外出した姿が見られたのはKNIEサーカスだったそう。食べ物、金、女性、音楽などの映画に登場するテーマ別の展示。映画の有名なシーンの映像・・・分量多いです。

KAWAIのピアノだ!

下向いてたら虹にも気づかないよ。完璧主義者で自分の思うとおりになるまで撮影を続け、当時としては破格の量のフィルムを消費し・・・盛り沢山の常設展示と、この日は特別展として「独裁者」について。

外に出ました。今度は彼がスイスに来てから亡くなるまで過ごした住居Manoirへ。

チャップリンと家族が暮らしていた3階建てのお屋敷の中。チャップリンはアメリカで映画を作っていたわけですが、共産主義者の疑いをかけられ再入国が拒否されたことから、元はアメリカ大使公邸だったこの建物で1952年から亡くなるまでの25年間を過ごしました。

8人の子供と一緒の大家族だもんな、な大テーブル。建物の階段の壁にはチャップリンと子孫の家系図があり、本人もお子さんたちも皆、子沢山であった。お子さんからお孫さんまで俳優や演出などで活躍している方々も多いです。

ずーっと 晩年まで脚本書いたりなどの仕事を続けていて。もっとも最後の作品「伯爵夫人(1967)」は興行的に大失敗でしたが、それについても展示がありました。構想のみで終わった最後の作品候補「The Freak」についてのスケッチも。

シャンデリアかと思ったら原稿やメモ。

2階にある映写室で、Oona(ウーナ)夫人と。1977年の12月25日、就寝中に88歳で亡くなったのもこの屋敷。

庭も一周できます。一周20分とありますが、そこまではかからなかったかも。 飽きたら途中で芝生を突っ切って戻ればいいです。スイスでは(多分ヨーロッパの多くの国では)芝生には自由に立ち入れます。

遠くに見えるManoir。イースターには「庭」に卵を隠して遊びました、とありましたが、これでは絶対に見つからないまま年月を重ねる卵が出たのでは。

私が幼少期に見た一番最初の映画は「101匹ワンちゃん」で、2番目はチャップリンの「キッド」です。有名で何となく知ってるけどちゃんとは観ていないチャップリンの名作の数々のワンシーンが沢山沢山紹介されていて、おおぉ、観てみようかな、と思ったのだが、5か月経ってもまだ観ていない…

Chaplin’s WorldはOona夫人が1991年に亡くなった後記念館にする構想が立ち上がり、2016年の開館以来、通常ならばものすご~く来場者が多いことで知られているのですが、外国人観光客がほとんどいないこの時期、ガラガラの状態で鑑賞できました。私もコロナ禍以来ずーっと日本に帰れていないのですが、その分空いているスイスの観光地を楽しもうっと。

Chaplin’s World

https://chaplinsworld.com/en

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