二言語の自治体 Biel / Bienne(2)あるイタリアからの一家の話

Biel/Bienneの自治体ロゴ

Biel出身の知人がいたのでここでの学校教育について聞いてみました。彼女は50歳、ご両親がイタリアから来て、彼女自身はBielのフランス語圏で生まれ育ち、フランス語とイタリア語の完璧なバイリンガル。標準ドイツ語は学校で習ったきり、スイスドイツ語はほぼ駄目。彼女の場合は夏休みなどの長期休暇は毎年イタリアの両親の地元で過ごし、そういやスイスの観光地はほとんど行っていないという事情で、これは本当に人それぞれです。イタリア出身者など、外国からきた人は週末は同郷者と集うことも多く、フランス語で事足りるのに、すぐ近くでもわざわざドイツ語の会話練習に行かないよなあ。

Bielの旧市街

彼女によると幼稚園はドイツ語話者の子も一緒、小学校からはフランス語・ドイツ語それぞれの学校にそれぞれ進む。今は幼稚園の一部が義務教育の小学校に含まれているので、彼女の幼少時代とは事情が異なるかも。スイスの学校システムは割としょっちゅう変わるので現在学童期の子供がいないとよくわからないのですよ。

Biel

義務教育以降、高校では校舎の階がドイツ語とフランス語クラスに分かれていたが、イタリア語やスペイン語などの選択外国語の時だけは独仏のクラスが一緒に授業を受けたそうです。廊下で見かけたカッコいい男子がドイツ語クラスだった~とかはなかったの?と聞いたらなかったとのことで、そういうのがあったらもっとドイツ語がうまくなってたのかもしれません。

昔々のクリスマス時期の写真

彼女のお父さんは兄弟何人かでスイスに働きに来て、Bielや周辺都市に住み着きました。Bielは独仏二か国語圏だけど川を挟んだすぐ隣の町は完全ドイツ語圏。よって彼女の叔父一家は、母国語のイタリア語に加えてドイツ語&スイスドイツ語、それに密接な親戚づきあいの必要上フランス語も話すようになった~語学習得は必要かどうかが重要。

Bielの旧市街、Bielに限らずですが古そうな建物区域が丸ごと残ってます。50年前に彼女の父親世代が来た頃は、旧市街はトイレや洗面所が階ごとに一か所しかないような古い建物がほとんどで家賃が安く、多くのイタリア人が住み着いたそうです。今でこそ、外観は古くても内部は改装がすすんでお洒落な界隈に変わりましたが。

Biel/Bienneの旧市街のサイト

https://www.vieille-ville-bienne.ch/

Stadt Biel / Ville de Bienneの公式サイト:https://www.biel-bienne.ch/en.html/1

Bielがある広域地域の観光サイト:Jura, Tois lacs、Drei-Seen- Land(ジュラと3つの湖):

https://www.j3l.ch/en/

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