Jura Vaudoisの牛と万里の長城のような石の壁(1)

前回までのMolesonから、スイスの西端へ。フランスとの国境に沿ってJura山脈がずーっと続いています。以前Jura州について書いたときに、Jura山脈はJura州だけでなくVaud、Neuchatel、Bernなどなど多数の州にまたがっていて(フランス側にもあるし)、例えばVaud州のJura地方はJura Vaudois(Vaud州のJura)と呼ばれます。

今回はJura Vaudoisの牛とチーズ。グリュイエールチーズ=Le Gruyere AOPの中でもAlpage=山地で放牧された牛からの乳を現地で加工している酪農家のうち3/5がVaud州。Jura Vaudoisでも作っています。今回の行程はCol(峠) du Marchairuz、尾根を北東に進んでMont Tendre(1679m)、Col du Mollendruz(1180m)を経由してLe Pont(1007m)まで。

湖Lac de Jouxは標高1000m、冬場は凍って天然のスケートリンク。今回のコースも含めて一帯はスノーシューなどのスノーリゾートになります。湖周辺は鉄道とバスが巡ってますが、MarchairuzからMollendruzまでは5時間くらい歩き続けるしかないです!両Colにはバスが来ていますが週末のみなのが要注意点。

Col du Marchairuz(標高1446m)でバスを降りるとBuvetteがあります。今回は北東へ向かいますが、反対側へもハイキング道が続いています。細長いJura山脈の尾根をずーっとつなぐロングトレイル5番の道はとにかく眺めがいいのです。

地図で薄緑がかかっているところは森、Col du Marchairuzからしばらくはうっそうとした森の中で、木が密に生えてますが、

やがてクリーム地に緑の点々、牧草地に出ます。

Mont Tendreへの緩やかな登り。よく見ると写真右よりの小屋の前に牛の群れがいますね。

Jura山地はこのように石灰岩の露出も特徴。

訪れたのは9月も半ば、1500m越えの標高だったからか牛はもういませんでしたが、夏場は牛だらけなんだろうと思わせる牛柵と石壁。これは割と低めですが、

こんな感じのも

ここは万里の長城か?それにしては緑だけど。家畜用の石積みの壁はここだけでなく各所にありますが、ここのは地形と相まって特異な眺めです。(続く)

写真と歩行は2016年9月中旬

下のリンク、記事はフランス語ですが、中ほどに壁を作ってる(修復している)作業の動画があります。写真も。

https://www.msn.com/fr-ch/actualite/other/un-mur-de-pierres-s%C3%A8ches-restaur%C3%A9-%C3%A0-l-alpage-de-la-cruchaude/ar-BB180Z6U?li=BBqiMbH

やはり仏語ですが、「石壁」の歴史について

https://www.alpage-de-mollens.com/murs-de-pierres-seches.html

Vallee de Joux公式観光HP https://www.myvalleedejoux.ch/en/

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