コロナウィルスとスイス(4月3日)

人々が突如血相を変えて買い物に走った3月13日(金)から3週間。誰も想像しなかったこの事態、3週間たって思ったこと。

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まず、道路が寸断されているとか輸送用のガソリンが無いわけではないので物資輸送は問題がない。牛さんは変わらず乳を出し、牛乳、チーズ、バターなどは作り続けなければならないので市場に流通し続ける。直後は購入を考えた長期保存可能牛乳を買う必要はなかった。天候が良く、野菜も成長し続ける。スイスでは多くの野菜や果物を南国のスペインやイタリアから輸入している。これは東京で愛媛産のミカンを食べるくらいの距離感覚だろうか。国境は封鎖されても物資輸送の通行は可能。この先イタリアやスペインから変わらず来るかどうか、私は断言する術は持たないが、今のところ食料がなくて飢えていることはない?が収入がなくなって買えないという事態は出てきているようだが。

3月25日 桜

ちなみに、もうじき最盛期を迎えるValais州のアスパラガス、収穫には例年ポーランドなど東欧からの季節労働者が携わってきたが今年は不可。人手不足で大変、と報道されていた。私が行って収穫のお手伝いをしたいものだがー

3月28日

一時はカランカランだったスーパーの棚、モノによってはすぐ無くなってしまうものもあるけれど(掃除備品で除菌をうたっているものなど)、缶詰もパスタも小麦粉もちゃんとある!トイレットペーパーも!小麦粉については、番組で品切れの原因を説明してた。そもそもスーパーなどで小売用に並ぶ1㎏のパッケージ、通常は出荷される小麦粉量の7~8%を占めているだけで、圧倒的に多いのがレストランやパン屋に卸す枕かセメント袋かっていうような巨大な袋の方なのだ。今回は家で三食料理しなければ、パン屋に行けなくなったらどうしよう、と一般市民が普段はそこまで買わない量の小麦粉を買いこんだので品薄になったとな。取材を受けた製粉工場では備蓄が常に4か月分はあるし、注文がなくなったレストランに卸す用の大袋から急遽一般消費者用の小袋の生産に切り替えたとのことだった。

4月1日

3週間前、多くの人が満杯になった冷蔵庫や食糧棚を前に、これで2週間は家から出ないでも大丈夫だな、と思ったであろう。しかし!人間は乾麺と缶詰だけでは満足しないものらしい。おこもり期間が前もってわかっていたら、〇〇月で元の状態に戻るよ、と分かっているならともかく、現実にはいつまでこの生活が続くのか皆目分からない。

かなり大きくなりました。トマト苗 4月3日

多くの皆さんが既に十分な量の食べ物があるのにもかかわらず、それなりの頻度で買い物のために外出し続けている。私の場合、イチゴとか白アスパラガスとか美味しいヨーグルトとか、普段は特売になるのを待って買うものを迷わずカゴに入れてしまう。来週死んじゃうかもしれないしな、というのもちょっとある。備蓄食料じゃなくて心が求めるものを食べたい!自宅待機状態だからこその精神状態なのだけれど、そうした欲望に応えてくれている生産・流通・販売の皆さんには心から感謝である。

さきほどレストランからの受注がないので肉が余りまくっている(家では野菜食べて肉は外食でプロに焼いてもらう、という人多い)との報道。食料は今のところあるけどマスクはないし、病院での防護服や人工呼吸器なども不足してきそう。本当にいつどうやって収束するんだろう・・・

コメント

  1. 合い言葉は同じ誕生日♫ より:

    不急不要の外出自粛要請がいつまで続くのか終わりが見えないと本当に閉塞感を実感します。今月から職場もテレワーク主体の勤務となり。来週からは週一日のみ出勤です。今回のコロナの打撃を全く受けない業界で当面の失業の心配が無いことはありがたいです。昨日、近所を歩いたら23年続いた京風居酒屋が閉店しているのを発見しました。これからかなり廃業のところが出てきそうです

    • panorama-alpin より:

      その週一回の顔見せも要らないですよ!今、脳裏にあの店この店が浮かんでいます。次帰る時まで(いつ帰れるんだ?)生き残っていて!

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