Saignelégierでは「Marché-concours national de chevaux」ー「馬の市とコンテスト」が毎年8月の第二週末、金曜日から日曜日までの三日間行われます。2013年と随分と昔のことになりますが、土日の二日間行ってきました。
Saignelégier駅(無料トイレあり:2018年)から人の流れに乗って、この日ばかりは両側に露店が並ぶ道を歩いていくと(駅から最初は線路沿いに、途中で線路を横切るように大通りを上る)Halle du Marché-Concours National de Chevauxの大きな建物が見えてきます。土曜日の午前中は建物の前の、普段は駐車場のスペースでコンテストが行われます。馬+飼い主2人で走る(一人が手綱を引き、もう一人が鞭?で叩きながら)ので人間のほうも大変。馬の姿などが審査されるようです。カメラ構えている人もいるけど大部分がじっと見てます。観光というより身内の見守り的な。
この年は馬400頭がコンテストに参加したそうで、Franches-Montache種に加えてDemi-Sang種、それぞれの種がétalon(種馬) pouliche(若い雌馬)、 poulain(子馬)、jument(雌馬)の年齢別などの部門に分かれています。Marché-concours national de chevauxは1897年に第一回目が開かれたました。この地方発祥の馬Franches-Montagneの保護と振興を目的としており、最初は農業展の様相もありましたが1901年からは馬に専念。1904年からは第一次世界大戦中の3年を除いて毎年の開催。来年2019年には116回目の開催となります。Saignelégierの人口は2200人程度ですが、祭りの期間中は各地から4万から5万もの人が集まります。
Halle Marché-concours national de chevauxの建物に入ってみましょう。1904年の建立、2004年改装、Marché-concoursの他にもイベントなどで使用されてます。
https://halle-marche-concours.ch/
中は馬、馬、馬!コンテストに出場する馬たちです。Franches-Montagneは小柄で性格のおとなしい馬で、農耕作業にも重宝されていたそうです。
Halleには、大小の厩舎に加えてレストランやトイレを備えた新しめの建物が併設されてます。馬がいるのは馬関連のイベントの時だけで、ほかのイベントの時には出店が入るスペースになります。
コンテストが終わりました。厩舎の前は一面の草地。
左奥に見える三角屋根の建物がHalle。
昼過ぎからは賞を取った馬と飼い主がお披露目ラン。仔馬は母馬と一緒に走ります。母馬のみ手綱で引かれ、仔馬は母について。Concours(コンテスト)にMarché(市)の名がついているように、コンテストで上位の馬はここで良い値で買い手がつくのだそうです。最大の購入者はスイス軍!
馬関連の出店の他に、協賛企業(COOP、電力会社)や招待州(次回紹介予定)の観光局、PMU(フランス場外馬券発売公社)などのブースがあってアンケートに答えると帽子とか日焼け止めとか色々もらえた記憶があります。写真はHONDAの草刈り機のブース。
こちらは反対方向の草地グラウンド。ここでは馬による競技会(今度は見た目ではなく、スピードレース)とパレードが行われます。本日の祭りの会場に入るには入場料を払うのですが、更に観覧席指定席券を購入すると写真右奥の椅子席に座れます。(2013年は二日間の入場券が30CHF に指定席券が二日間25CHFでした)それ以外は写真のように草地の自由席。(次回へ)
https://www.marcheconcours.ch/fr/
↑はMarche-Concoursのオフィシャルサイト(仏、独語)。
2018年の投稿はこれが最後です。今年一年、読んでくださってありがとうございました。
よいお年をお迎えください。