Romontとその周辺のステンドグラスの教会　（１）

昔の城がステンドグラス博物館になってます

Fribourg（フリブール）州のRomont（ロモン）は、中世の街並みが残る町で、鉄道で言えばLausanneとBernの間に位置しています。昔の城がステンドグラス博物館ーVitromusée（Musée Suisse du vitrailから名前が変わりました）になっています。Glâneと呼ばれるRomontと周辺地域には一風変わったステンドグラスで彩られた教会や修道院が点在してます。少し離れますが以前書きましたTorny-le-Petitも同じ地域です。

RomontにあるCollegiale Notre-Dame de l’Assomption

Glâneはゆるやかな丘陵が広がる地域で、緑の牧畜地帯の中を、ほどよく点在する町や集落をつないで歩くことができます。どこを歩いてもそれなりに楽しめますが、ここRomontを起点に「Sentier du vitrail－ステンドグラスの散歩道」をたどって、特徴的な教会を巡るコースを歩いてみましょう。（vitrail、vitrauxはステンドグラスの意味）

Sentier du vitrailには専用の茶色の案内表示板が設置されていますが、いつもの黄色の菱形で示されたハイキング道ともかぶってるので、黄色の表示板に従って歩けます。全部回ると4時間半（見学時間含まず）16ｋｍですが、コースの通りに歩かなくてももちろん構いません。

普段のハイキングと違って便利なのは、各ポイントが教会で、これはもう、高い尖塔が遠くからでも目立ってわかりやすいです。多少道に迷っても大丈夫、と言いたいところですが、道から外れると畑などを突っ切る羽目になるのでやはり表示板に従った方が無難です。（でも茶色の案内板はいつもの黄色のほどは、小まめに設置されてませんからご注意を）

まずはRomontのCollégiale Notre-Dame de l’Assomption、町の中心地にあります。以前このブログで触れた、イースターの聖金曜日の泣き女の教会です。Romontの町は小高い丘の上にあり、駅から高さにして70mほど上ります。駅からバス便もありますが歩いても20分くらいかな。教会の建物は13世紀と15世紀の建造。ステンドグラスは14、１５、19世紀の古いものと、現代のものがあります。現代のものはAlexandre Cingria,　Yoki,　Segio de Castroがデザイン。

Romontの中心を離れます。

https://map.wanderland.ch/　中心の楕円形の丘がRomont中心、ここから右上のAbbaye de la Fille-Dieuへ

丘を下り、２０分くらい緑の中を歩くとEglise de l’Abbaye cistercienne de la Fille-Dieu、修道院付属の教会が見えてきました。14世紀の建築。ここも製造年代が異なるステンドグラスが見られますが、一番新しいのはポップ！製作者はBrian Clarke。冒頭の大きい写真もここのものです。