麦の道を歩く(3)FeyからEchallensへ

週末には本数が減るか無くなるバスではなく、鉄道だけを使って麦の道を歩きます。LEB(Chemin de fer Lausanne-Echallens-Bercher)に乗ってみましょう。LausanneのCFF駅からは、Metroでひと駅のLausanne, Flon駅で乗り換えます。

Fey駅のハイキング標示板。Bercher、Moudon、Sugnens、Echallensは休日も安定運行の鉄道の駅。Chalet à Gobetはバス停だが休日も頻繁に便がある。

初めのうちは街中を走っていますが、ほどなくして周りは一面緑に変わります。Assens(アッサン)から終点のBercher(ベーシェー)の間でしたら、どの駅で降りても畑を観ながら気持ち良く歩けると思います。今日はFey(フェイ)からEchallens(エシャラン)まで歩きます。上の写真ではFey駅からの歩行時間の一例が示されています。この辺りは同一の目的地でも色々な経路を選べるので、これらの所要時間は最短経路を採った場合の目安とお考え下さい。

Feyの村は駅の北西側にあり、カフェが一軒あります。ハイキング路は駅から村とは反対側に向かっています。

駅から少し歩いたところで線路を挟んでのFeyを眺めたところ。この日私はFeyから2㎞くらいのPossensへ行き、そこからEchallensまで大きく回って歩こうと思っていたのですが、Chemin des Blés(麦の道)の茶色の「SITE」はこちら、の表示板についつい引き寄せられて、駅からすぐに右折してしまいました。

この中にパネルがある

SITEとは一連の麦の道に10ヵ所くらいある、麦や地域についての説明板を集めた一角です。フランス語での記述のみなので、無理に寄らなくてもいいかな。でも屋根とテーブルがある所が多いので一休みするにはいいかもしれません。Feyの近くのこのSITEは展望台のような所で、麦についての説明パネルでした。ここの麦は10月にまいて3月くらいに芽生え、7月末から8月にかけて収穫するんだ!

「麦の道」(茶色の◇の表示)からいつものハイキング道(黄色の🔶表示)の道に合流しました。

歩いたのは4月の中旬です(前回の麦の道より2週間早い)。麦はまだまだこのくらいの育ち具合。今年は冬が長かった。

Sugnens

一時間ほどでSugnens(シュニャン)の村に着きました。途中一回林の淵を通ってます。

村共用の、重さをはかる機械が入っている小屋

Sugnensには、その昔小麦を測るのに使っていた共用の秤が残っていて、小屋の中に収められています。その近くには現役の村共用のパン焼き窯。パン焼き窯は村にもよりますが、年に一回とか月一回とか稼働させて、生地を持ち込んで焼いてもらったり、担当の当番がすべて用意して焼いて配ったりと様々ですが、皆でパンを焼くという行為は共同体の中で大きな意味のあることなのだなと思わせられます。

Sugnensの教会

秤が入っている小屋、共用窯、屋根付きの水場、教会等は町中心に固まってあるのでわかると思います。Sugnensにはカフェが一軒あります。

Sugnensから列車に乗ることもできます。駅は少し離れていますが遠くはありません。30分に一本の列車運行がありますが、Sugnensはもしかしたら駅や列車内でボタンを押さないと停まらない駅かもしれません。「Arrêt sur demande 要望が無いと停まらない」。またSugnensを始めとする一帯の集落は市町村の合併により今はMontilliezっていうみたいですが・・・

射撃訓練がある時は森を通らず迂回せよ

Sugnensを抜けます。森の中を通るのですが、一か所「射撃訓練がある時(pendant les tirs)」はこちらの道を通りましょうーの表示がありました。訓練をしているときはそれ相当の音がしているのでわかるはずです。

4月中旬だとまだまだ葉もまばらですね。

Poliez-le-Grand(ポリエ・ル・グラン)の集落を通ります。ここからは平日に限りバスの便があります。Echallensまではもうちょっとです。

車道を渡って二本の柱の間を通って森へ下りる

Poliez-le-Grandもまた宅地化が進んでいます。バスも通る広い道から右に分かれる下りの道(道の左側には昔ながらの大きな農家の家)を進むと遠くにEchallensの町が見えます。ハイキング道はこうして車道(交通量が結構多い)を避けて農道を通り、しばらくして先ほどの車道を横切り、森の中に入ります。上の写真は車道を横切る所。右に立つ三角の交通表示板の所に黄色と茶色の「真っすぐ行け」の表示板、横断する車道の先には小さくて見えにくいけど二本の杭があり、その一本に黄色の◇マークがついているのでこの間から森の中の道に入ります。

森の中にもこんな感じに道の脇の木にところどころマークがついています。川沿いの、森の中の道を歩きます。この辺りになると散歩の人も増えてきます。森の端にはテニスコートがあり、その隣には一般人も利用できるカフェがあるのでEchallensの中心まで我慢できない人はこちらをどうぞ。市街地に入ると、黄色のハイキング表示の他に「Centre ville 町中心」「 Vieille ville 旧市街」 「Echallens gare エシャラン駅」等の小さい標示板が先に目につくかもしれません。すぐそこなので、もう自由に歩いてください。

https://map.wanderland.ch/ からの地図。緑の線がハイキング路。

EchallensにはMaison du blé et du pain(小麦とパンの家)があり、博物館兼レストランです。パンを作る様子を公開していて、ここのパンはとても人気があります。EchallensはまたGros-de-Vaudの中心都市で、ここの観光案内所ではグリーンツーリズムに力を入れているようで、麦の道に関するパンフレット等を手に入れることが出来ると思います。

http://www.echallens-tourisme.ch/

http://www.maison-ble-pain.com/

Echallensからは四方八方にハイキング道が延びています。また駅前の広場には麦の貯蔵庫(1650年くらいに建造)が建ってます。自分で撮った写真が見つからなくて、http://www.notrehistoire.ch/medias/38529

からお借りしました。自分で写真が撮れたらそれと差し替えます。

http://www.notrehistoire.ch/medias/38529
からお借りしました。Echallens駅前の小麦貯蔵庫です。

歩行は2018年4月中旬。Fey-Sugnens 1時間、Sugnens-Echallens 1時間半くらいです。

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