Handegg(標高1310m)からGrimsel Hospiz(1980m)まで7㎞ 2時間55分の行程を歩きます。
Handegg(ハンデッグ)とGrimsel Hospitz(グリムゼル・ホスピス)との間にはバス停が数カ所あり、ショートカットに利用できますが、バス停の周辺には一般の人が利用できる建物はありませんのでご注意ください。GuttannenとObergesteln間には限られた場所にあるホテル兼レストランの他は水力発電の施設のみで、民家は全くありません!
Handeggから、蛇行するバス道を横目に広々とした草地を南へ。3000m級の山々の隙間、Aare川に沿って。
今までの歩きやすい道から次第に岩も混じる道をどんどん登りながら進んでいきます。
大昔から歩かれてきた道ですが1397年に最初の転機が。一帯の州の間で通商条約が結ばれ、自由な通行が保証されました。同時に、MeiringenからSpittel(今のHospiz)まではHaslitalの住人が、その先GriespassまではVallaisの住民が道の整備に責任を負うことになりました。
道の整備の費用を捻出するため、Guttannenとこのちょっと先のObergestelnに通関がつくられ通行料を取ったそうです。今は只だ!
ダム湖の壁が見えてきました。
ダム湖の壁が完全に姿を現しました。なんじゃこりゃ?な絵ですが、2007年にPierre Mettrauxが描いた人魚なんだそうです・・・
ダム湖の淵をずーっと歩きます。
湖岸は片側が垂直に近い感じで、それなりの高さなので怖いと感じる人もいるかも。
大丈夫とは思いますが、雨の後などで滑りやすそうならゆっくりと。Haslital一帯の岩は氷河によってスベスベなんだそうです。
一つ目の湖を歩き終わりました。反対側は車道がクネクネとうずを巻いています。
中世より、旅人や荷物運搬人のために「Spittel」という宿が存在してきました。今のHospizは丘というか岩の塊の上にそびえ立っていますが、昔のはその麓にあったそうです。
Grimsel Hospizが見えてきました。「Historic Hotel」ホテルとして改装された歴史的建物の一つで四つ星です。そこまでの予算はちょっと、な方でもレストランを利用できます。2013年夏の話ですが、ビール4CHF(200~300ml)、ピザ12CHFでした。このピザはこの値段だとミニサイズだと思います。テラスで食べながら、オープンカーが次々と到着するのを眺めていました。
ホテルのすぐ横はダムです。周辺を散歩することもでき、またバス停の横には「発電所資料館」が無料で公開されてますのでバス待ち時間にどうぞ!
GuttannenとObergesteinの間のバスは夏期のみ、通常料金の他にAlpin Taxを払います。乗り放題切符でも追加料金が必要。私はGuttannenとObergestein間を通しで乗ったことは無いのですが、Guttannen-Grimsel Hospiz間が7CHFでした(2013年)。通しだと15CHF 位になるかな?
Grimsel Hospiz及びGrimselpass一帯は夏以外は簡単には近づけませんが、ロープウェー(一般用ではなく、発電所間の連絡用)と発電所のトンネルを駆使してGrimselhospizに到達し、宿泊するという贅沢な冬限定プランがあります。利用したことないけど。スイスにはお金は幾らでもあるわ~という方々も旅行しに来るのよね~と時々思い知ります。でもそんなにお金が無くても元気に歩けば綺麗な景色に出会える!
Grimsel Hospizについて載ってるサイト。二つ目はその冬プラン。
http://www.grimselwelt.ch/grimselhotels/grimsel-hospiz
http://www.grimselwelt.ch/grimselhotels/grimsel-hospiz/winter
歴史的建造物に泊まるーHistoric Hotel一覧。
https://swiss-historic-hotels.ch/de/hotels/guttannen_grimselhospiz.php
地図はhttps://map.wanderland.ch/から引用しました。