バスからの写真を久しぶりに見かえしていたら、やはり歩いた時のことも書きたくなりました。前回のバスでの経路とは反対に、OberwaldからAndermatt方向に歩いてます。
Oberwald(1368m)に宿泊。ここはホテル、レストランとも多数あり、スーパーVolgもあります。あ、駅と町の中心が若干離れてます。1㎞くらい。上の地図を見てお分かりの通り、最初の鉄道(現在は夏のみ)がピンクの線ー車道とほぼ同じ経路を通るのに対し、今の鉄道(通年運行)はOberwaldからすぐ東方向(右方向)トンネルに入ります。Furka-Basistunnelという点線です。予算が予定の数倍かかったらしい。
朝食後9時過ぎに出発。メインストリートと言えなくもない道をどんどん歩いて村はずれ、2015年8月時には工事中だった、水力発電施設の横を進み、30分ほどでGere(1535m)の集落に着きます。ここから、Hungerberg(リフトは閉鎖中)ではなくFurkapassに直接向かいます。日陰の幅広の道をGand(1914m)まで上ります。LichereからFirbachまでの間、谷(沢)沿いの道をたどりますが、地図と道のイメージが若干一致しなくなったところがあり(2015年の話)、さらに牛を避けて歩いている間に、ちょっと現在地を見失う・・・
緑の丘の上、遠くに見える黄色の道標を目指して歩くと、段々と向こうの山々が姿を現してきました。Bern側の山々と氷河!
大小さまざまな氷河が見えたけど、一番大きいのはRhonegletscher(ローヌ氷河)。ローヌ川はここを水源とし、レマン湖に流れていきます。今日のブログの扉写真もこのあたりから撮りました。氷河とその右に、Belvedereに続くクネクネ道。
この日歩いた最高地点は2510m位らしい。今まで隠れていた、向かいのバスと鉄路が見えてきました。バスと鉄路は途中まではほぼ一緒でしたが、標高2000m位でバスはBelvedereに向かってクネクネと上りはじめ、一方の鉄道はトンネルに入っていきます。
眼下(といっても標高2000m前後だけど)に昔の鉄道路線が見える。谷をぐるっと1時間くらいかけて回り、Tallistock(2875m)からの道と合流して、ようやく15時位にFurkapass着(途中で休憩してます)。
フルカ峠。ここにはバス停以外には特に何もなく、お茶を飲もうと思ったら1㎞先の次のバス停に行かなければならないらしい・・・Furkapassにカフェの類が無かったのかについては、今となっては自信が無いです。Googleマップで見ると、Furkapassには建物はあるがレストランのマークはついてない。その先のHotel Furkablickまで行けば確実なんですが。
FurkapassにBelvedere(展望良しのマーク付き)まで30分とのハイキング表示があったので、そちらへ向かったところ、バス停(そしてトイレ)まで1時間以上かかり焦る。途中の景色は良かったけど。
そう、30分とはBelvedereのバス停ではなく、ホテル横の氷河を見下ろせる絶景のところまでの目安時間だった!そしてバス停まではそこからかなり下らなければならなかった!しかも由緒あるホテルは閉鎖されてたし(2015年の話)。そばに別の食事処があった。
後から地図で確認して納得しました。FurkapassからBervedereまで、ピンクの車道の上に平行にあるハイキング道を歩いたのですが、まず氷河のすぐ横に導かれてから、バス停まで下りてます。
2015年は猛暑で、氷河の下端には巨大な白い布状の物(きっと保冷効果あり)が掛けられてありましBた。本当に地球温暖化による氷河の後退は恐怖を覚える速さで進行してます。
Bervedere からバスを乗り継ぎOberwaldまで戻りました。今回私が歩いた区間は、以前は51番とナンバリングされたハイキング道、Furka Höhenwegでした。その後51番の道はOberwaldから昔からの鉄路沿いに歩く道の方に代わりました。観光案内所で聞いたところ、単なる観光戦略上の理由だそうで、安全に問題があってお勧めできなくなった、などの理由ではないそうです。実際、眺めの点では今日歩いた道の方がいいんじゃないかと思います。鉄道を眺めながら歩くのはまた別の良さがあるけれど。
今回の道は体力的にきつく、トイレ等休憩施設、エスケープルートはありませんのでご注意を。Oberwaldから5時間以上はかかり、バスの本数は少ないです。
地図はhttps://map.wanderland.ch/から引用しました。
歩行・写真は2015年8月中旬