Via Sbrinz (4)StansからGrafenortまで

Stans(スタンス)を出発します。

この家の前の木はドイツ語圏スイスでよく見かける、赤ちゃんが生まれた祝いの印。他にもベニヤ板でキャラクターを切り出し、子供の名、生年月日を明記して壁に大きく貼ってあったりする。生年月日と名前ってものすごく個人情報じゃないのか?

Dallenwil。Stans – Dallenwil間では線路わきのアスファルト道路をそれなりの距離歩くところがありますが、表示はしっかりしています。

屋根付きの橋

Wolfenschiessen(Stansから7㎞)を過ぎると人家はぐっと少なくなります。さらに5㎞余り歩いてGrafenortに着きました。駅からも近いGrafenort Herrenhausは1689年築、この先のEngelbergの修道院直轄の「宿」で、数々の著名人がイタリアに行く途中に泊まりました。例えば作曲家のメンデルスゾーン!ここは北ヨーロッパからイタリアに通じる「通り抜け道」の一つでした。Grafenortには安めのホテル兼レストランGasthaus Grafenort (一人50CHFから)が  駅のすぐ横にありますが、駅は無人駅で売店、トイレ等はありません。

この先Engelbergまで2時間半はエスケープルートがありません。さらに若干凸凹もある土の道になります。体力、時間に不安がある場合はここで列車を利用しましょう。

青四角は定時運行の交通機関の駅。黒印はオンデマンド。両側の斜面にオンデマンドロープウェーが設置されてます。(写真等はクリックすると拡大します)

さてStansから乗った登山列車&ロープウェイは大人気の観光用ロープウェーでしたが、以前書いたように、スイスには主に牧畜用のオンデマンドロープウェーTaxi Alpinがあります。Nidwalden州はこれが特に多いのです。

https://map.wanderland.ch/

Suisse Mobileのサイト、(このサイトの使い方はこちらを参照)地図画面の左側のメニューのRail/Bus/BoatのチェックをONにすると普通のロープウェー(Aerial Cableway)の青のシンボルの他にTaxi Alpinという黒のシンボルで表されてるのが出て来ます。Taxi Alpinは山のタクシー、山の麓と上を結びます。夏の間、家畜を麓から上げて、高地で育てるAlpageという形式の牧畜があるのですが、それに必要な交通運搬手段です。

画面上のこの黒ロープウェーの印をクリックするとSeilbahn Grafenort-Bülen、更に”Choice”をクリックすると電話番号が表示されます。

上の地図はStansからもう少し南に進んだ部分ですが、赤点線で囲んだ部分を拡大してみます(下の地図)。着いた先のBülenには数軒の建物があるのみ。これらはおそらく夏の間のみAlpageに使われる建物でしょう。標高1112mとあり麓との標高差は実に500m以上。

Taxi Alpinは写真のように簡単なものから、自転車が搭載できたり、観光にも広く使われるものまで様々です。http://alpentaxi.ch/で詳細が調べられます。Klausenpass紀行の途中のUrnerbodenであったTaxi Alpinはもうちょっと一般の人も乗れるように壁や屋根があるスキー場で見かけるような立派なものでしたが、こちらは実に簡素!

StansからGrafenortまでの写真は2014年4月初旬に撮影。実際はGrafenortからStans方向に歩いています。

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