Basel (6) Kleinhüningen

Kleinhüningenはバーゼルの北端、北隣はドイツです。前回は左側にある小さな島からWiese川に戻り、港湾施設の先にある、

写真の左手に見えるレストランで夕食をとりました。特に魚料理がメインということもなく、むしろ肉肉しいメニューが多かったです。だって港は港でも漁港ではなく物資の輸出入港。でも店の名がSchiff(船) Baselでかつての漁師組合が入っていた歴史的な建物で、内部には船関係がインテリアとしてありました。

そこから北方向に向って歩いてみると、港や工業の巨大な建物に囲まれた中で、

タイムスリップしたような静かな空間。

KleinhuningenはWiese川の河口にあることから水が豊富な肥沃な地。5世紀半ばから集落を形成。フン族のAttila(アッティラ)王が遠征の際に野営したとの伝説もあり、町の紋章にはAttila王の姿(3枚前のSiloの写真にも)。HuningenのHun(フン)はそこから来ているとか・・・

30年戦争で金欠のバーデン大公が1640年に、金策のためKleinhuningenをバーゼルに売却した時には20軒ほどの家があるだけの漁村でした。バーゼルに買い取られ、スイス連邦の一部になったものの、1908年までは独立した町でした。

バーゼルで唯一のバロック形式の教会。心理学のユングが生まれ育ったのは隣接して現存する司祭館。

こんな感じに解説板がある散歩コースが設定されてます。昔の家が残っているのは主にKronenpratz公園の周りの狭い範囲ですけどね。

バーゼルの工業化に伴い、1850~1900年の間に人口が3倍、漁業から労働者の街になりましたが財政は苦しく、1908年に住民投票でバーゼルに加わりました。ライン川に比べて水が柔らかいWiese川の水を利用して、最初はバーゼルの金持ちの衣服の洗濯、やがて川のほとりで染色工場、これが後のCIBAとなり、化学・製薬工業が発展。

これは学校かしら?

1764年に建てられ、近年移築されたFischerhaus Bürgin。Burginさんという漁師の家で家畜小屋も増設。今は財団が管理で借りるのも可。そういう時代もあったのだ。Kleinhuningenは鮭が獲れるので有名だったそうです。昔はスイスのどこの川でも獲れたそうだが、ダムであらゆる川がせき止められてる今は無理・・・

KleinhuningenのHP: http://www.kleinhueningen.ch/

写真と歩行は2025年4月下旬

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