製塩所Grande SalineがあるSalins-les-BainsはFurieuse川沿いの細い谷に道路、両側に建物がびっしりと連なった町です。
古くは新石器時代ともいわれますが、確実に分かっているのでも今から7000年前には、ここの塩鉱山の存在が知られていました。ローマ帝国領だった時代には地中海からの塩が運ばれてきたので一時操業停止してたけど。
4世紀にローマ人が去ってからは製塩を再開し、1200年頃からは周りの森林の木を伐り尽くすほどの活発な製塩操業、燃料の薪を求めて新しい製塩所がArc-et-Senansに造られ、Salinsの塩鉱山から塩水をパイプラインで輸送したことはお話ししました。
1962年に操業を停止するまで毎日!毎日!毎日!ペストの流行もフランス革命も2度の世界大戦中も、疫病、戦の間も一日も休まず製塩作業が続けられたのよ!と内部のガイドツアーが誇らしげに語っていました。
閉山した後の1968年より内部の見学開始、2009年Arc-et-Senansの王立製塩所に加わる形でユネスコ世界遺産登録。
こちらは操業時の建物全景。Arc-et-Senans同様、貴重な塩を扱っているので塀に囲まれて出入りは厳重に管理されていました。しかし現在残っている建物は2割のみ。
現在のSalins-les-Bainsの地図です。以前は幹線道路の西側は、地図の北端までずーっと製塩所関連の建物が続いていたのですが、芝地に1のカジノ、2が現在の見学できるスペース。その南に、
当時の製塩所の建物の一部で、現在は観光案内所が入ってる建物。
左が観光案内所で、右の煙突がある三角屋根が見学できるGrande Saline製塩所。
地下には塩鉱石からの塩水を汲み上げる井戸があり、地上階の二階では塩水を焚いていました。
道路側に残る、製塩所の「門」。
写真と訪問は2022年8月下旬
見学できるGrande Salineのサイト:
https://www.salinesdesalins.com/
Jura県観光サイト内、Salins-les-Bainsについて: