Grafenort（グラフノルト）を出発します。ここより先はEngelbergまで8㎞、2時間50分はトイレや店などはありません。人家もほとんどなかったような。駅からしばらくは線路と道路に平行に歩きます。
線路から離れてからはハイキング道的な山道、緩い登りです。線路は地下に潜り、Engelbergまでエスケープルート無し、一気に歩きます。
いよいよ緑の中に入ります。上の写真、よく見ると、中央遠方に黄色の方向標示板が見えます。（写真はすべてクリックすると拡大します）遠くを眺め、次の標示板を見つけながら歩きます。
水力発電所
水力発電所の横を通ります。
この辺りになると牛はいなくなります。何回か川を渡りながら少しずつ高度を稼ぎます。
だんだんと山深く。
何カ所か休憩できる東屋がありますがトイレ等は無いです。森の中の道に入ります。
湖Eugeniseeが見えてきたらEngelberg（エンゲルバーグ）はもうすぐ。途中ケーブルカーの駅があり、駅の前の分岐を右に進むとそのままVia Sbrinzの続き、Jochpass（ヨッフ峠）へ歩き続けられますがEngelberg市内、Engelberg駅に向かう場合はそのまま直進します。
左の建物が修道院。右に見学、買い物、食事ができるチーズ工房があります
Engelberg着。列車ならLuzerne（ルツェルン）から55分、終点です。ホテルや商店など多数。ユースホステルもあり。Engelbergで有名なのは1120年から続く修道院（見学可能の曜日と時間は限られます）と隣接するチーズ工房（見学可、チーズ販売とフォンデュ等の食事可）、それに民俗博物館です。博物館では18世紀末までのこの地方の人の暮らしと、立体地図でJochpassを含む山の全容と山の間を縫って行くVia Sbrinzの道を確認することができます。
チーズ工房で売っていたチーズのごくごく一部。
尚、StansstadからずっとNidwalden準州を歩いてきましたが、EngelbergだけはObwalden準州。周囲をNidwaldenに囲まれた飛び地です。NidwaldenとObwaldenはそれぞれ「準」州、二つでUnterwalden州、スイス発祥の三州のひとつでした。（説明がちょっと難しい）
Via Sbrinzの道は40番です。時々全体地図とロバの背にチーズをのせて歩いているイラスト付きのパネルもついてきます
Stansstad – Engelberg 上りは累計760ｍ 下り180ｍ 距離25.7km
参考所要時間 7時間50分 （逆方向に歩くと6時間25分）
Stansstad埠頭 (標高430ｍ）
↓ 10分 ↑10分
Stansstad駅
↓ 1時間 ↑1時間
Stans駅
↓ 1時間10分 ↑1時間
Dallenwil
↓ 50分 ↑45分
Wolfenschiessen
↓ 1時間30分 ↑1時間20分
Grafenort (標高569ｍ）
↓ 2時間35分 ↑2時間5分
Engelbergケーブルカー駅
↓ 15分 ↑15分
Engelberg鉄道（Zentralbahn)駅 (標高1003ｍ）
GrafenortからEngelberg間の写真は2013年9月下旬に歩いた折りのものです。実際はEngelbergからGrafenort方向に歩いています。