Basel (17) 再び国境線上の道

国境

右側、逆向きの下北半島のように突き出た部分は飛ばして、St. Chrischonaから南西に、斜めにある国境線上の道を歩きます。

国境線上なのでGrenzsteine=国境石が次々と出てくる幸せ。これは1846(年)と読めます。

裏面は黄色地に赤のバーデン大公国の紋章。このタイプは初めて見たので興奮するも、この後、大量に出てきます。バーデン大公国は1918年にバーデン共和国になりますが(~1945年)やはり黄色に赤。第二次世界大戦後はLand Baden-Württembergとなり黒と黄色の横縞。これはまだ見たことがない。あるのか?

初めはこのように森と畑作地の境目の道でしたが(道の右がスイスで左側がドイツ)

すぐに森の中に入ります。ベンチのそばに、2本の杭で守られるように国境石

ちょっとひびがはいってしまっていますが薄っすらと黒の司教杖が確認できます。

やや広めの道で、車も通れるからかしら、国境石の多くはこのように2本の杭で守られていました。灯がないので、いや、あっても、大事な国境石に車がぶつかって壊れないとも限らない。国境の上がこんなに自由に通れる、歩ける、走れるとは。

114番は1888年。

この様に守られて

森の中でも国境を跨いで越える道には両国の国旗が付いた標識。

117番(1900年)があって、

お腹いっぱいになった所で森の外へ 遠くに牛の群れがお出迎え

すぐ横に看板

看板の足元に国境石らしきものが数個

118番、設置はこの日見た中で最古の1566年

草が伸びて隠していたので足で踏んで見えるようにしてます。

装飾っぽい数字で1566

118番の国境石から、国境線は左手に延びて、そこからぐるっと回っています。この先の道は国境線から「少し」離れています。でも画面奥には左から右に国境線が横切っています。遠くに木々と家が並んでますが、その並びに沿うように国境線。

左側を見たところ。草地と森の植生境界線が国境線に重なっているようですね。柵がありますが、国境としての柵というよりも近くで放牧されてる家畜が逃げないための柵だと思います。放牧時期が終わったら取り外せるタイプの柵に見えるし。

この様に牛さんがいますから。

写真と歩行は2025年5月上旬

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