Eidgenössischen Schwing und Älplerfest (ESAF)2025(2)優勝賞品は闘牛一頭

会場にそびえたつのは高さ20mの木製の像、MUNI MAX。Muniはスイス特有のドイツ語で闘牛。Maxという名の闘牛。

スイス相撲は無差別級。出場274名の優勝者に与えられるのは一頭の「闘牛」。木製ではなく生きている本物の牛。2021年11月生まれでこの大会のために大切に育てられ、名前はZIBU。

ZIBU以外にも馬2頭に牛たちが木製のMAXそばの牛舎におり、

土曜日には2回、牛舎からアリーナへと連れられ、お披露目される。

会場に入る時と出る時に歩いているのが見られる。

MUNI MAX。計画では中にレストランを設置する予定だったらしく、頑丈な造り。

馬と牛以外の多種多様な賞品の数々を展示した、それ専用の建物Gabentempels(名誉の館)がMax像のすぐ横にあり、入場自由で見学できる。

一番多いのは牛の首に下げる鐘でずらっと並んでます。

鐘には「スイス相撲」の取り組み様子が描かれています。

まわしのような絹製+皮で補強した緩いパンツを履き、おが屑がたっぷり敷かれた円形の土俵の上で闘います。

美しい木製の家具にも相撲の取り組み図。上にはスキー一式。

家具にも相撲の絵。

BOSCHの工具セット。

ベッド、乾燥機、洗濯機。

1万2千フラン相当の高級ウォーターベッド。(現在は1スイスフラン=185円くらい!!!)

工具、アルペンホルン等々。

右後方にリンゴジュースのパックの山。

ジャグジー、その隣の昇降機?も賞品。

おそらく農作業等の現場で使いそうな器具。

メインスポンサーの一つであるSUZUKIの車とバイク

山岳ガイド付きのツアー。

改めて、競技者の多くは、都市部の狭いアパートの住民ではなく、農村部の広~い家に住んでいるのだろうなあ、と思う。しかもスタイリッシュなイタリア製家具ではなくスイス伝統の木目の美しい家具が似合う家。スイス相撲が農村や山岳地帯を発祥とするスポーツで、今でもそうした地域で盛んなことが伺われる。

賞品の選択は自由だそうで、多分上位の人から順々に選んでいくのかしら?一等賞の闘牛は、当然うちでは飼えませんと言う人もいるだろうから、その場合は売るのだそう。

今回ではなく、2017年にEstavayer-le-Lacで開催された大会では、会場がPayerneの軍事飛行場だった。今回も飛行場だけど、それよりずっと大きい、現役バリバリの軍用飛行場。そして賞品の一つに戦闘機でのフライト(パイロット付き)というのがあった。曲芸飛行とかもサービスしたのかしら?

写真は2025年8月末

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