Salvinの標高が929m、Tretienが1021m。ちょっとした上りはありましたが、またすぐに下ったりして、ここまでは全体的には大して標高を稼いでいませんでした。
Tretienの集落から線路と平行にしばらくまっすぐに歩きますが、しかしそろそろ細かいジグザグ区間が始まります。もっとも旅行客を乗せた馬車が走るための、急な上りを回避するための細かいジグザグ。歩く分にもそんなに大変ではありません。
線路だ!
線路の下をくぐります。ここで電車がくればいい写真が撮れたんだが~~~
そしてお気づきでしょうか?線路上に電線がありません!ディーゼルで走ってるわけじゃないですよ。Marécottesの辺りでは電柱と電線ありましたものね。
走行用の線路の左横に平行して走る金属から電力を供給されて走る「第三軌条方式」。この路線ではVernayazからSalvanまでと、この区間の急勾配で第三軌条方式となっており、また同区間ではラック区間で、ガシッと車両の足元に歯車が噛み合う音がします。
実際に乗ってみるとびっくりするような、すぐ横が崖崩れそうな崖の際。写真は歩道の様子ですが、電車でもなかなかの迫力の深い深い谷の際。
ジグザグ区間が終わり、真っすぐな道を歩き、開けた所に出てふと目をやると、
下の方に見える白っぽいのは、舗装路!車の世界に戻ってきてしまった。
そして拡大すると、横に伸びる舗装路の上に、垂直にちょこっとだけ見えるのが線路。線路を電車が走っているのが見える。しかし、小さい!
今いるのは標高1300mを超えたところで、向かいの山肌に、かすかに集落と蛇のように大きくジグザグに走る道路。右手の山の向こう側にはEmosson(エモソン)のダム湖。
上から見えてた車道に合流。
Finhaut(ファンオー)の町の入り口。複数のホテルやレストラン。
Finhaut駅(1224m)。
Route des dilligencesはひとまずここでお終いです。この先、国境を越えて、シャモニーまで線路を見ながら歩くことも出来るので近いうちに実現したいけど今回はここまで。次回からはFinhautから標高2000m、Emossonのダム湖まで218番の道、Sentier du Balcon du Mont-Blanc(モンブランの見晴らし台)コースを歩きます。
Finhautの教会の前と駅にはトイレがあります。Salvan、Tretien、Finhautと街中に公共トイレがある、素晴らしい!ちらっと見たところ、Marecottesの駅にもありました。
Finhautから電車で戻ります。
車窓から撮ったTretienの町。急斜面に広がっていました。
写真と歩行は2025年5月中旬
鉄道モンブランエクスプレスのサイト:
https://www.mont-blanc-express.ch/en
FinhautとEmossonについての観光局のサイトから:
https://www.valleedutrient.ch/en/finhaut-emosson