Far west de Genève(5)再びChancy

地図で357とある辺りの川を渡ります。結構な高さの吊り橋。Le Longet。

道はずーっと国境線上を通っています。よって、国境石が時折出てきます。

道のすぐ横だったり、真ん中にドーンとあったりしますが、

この先はずーっとSとGのマークでしたから、早い時期に置かれたものでしょう。

Douaneとあるすぐ横の車道を横断します。この道路、車がすっ飛ばして来ます。横断して反対側の森の中を斜めに入る道を歩くのですが、国境線上なので、やはり縁には国境石。

1929年の数字。この頃に敷設された道なのかな。ここのはFとS、フランスとスイス。

右側にはHaute Savoieの表示板。

まだまだ続く、国境線上の道。この小道は間違いなく車登場以前の古い道。だから国境石も昔ので、GとSのマーク。

右肩は緩やかだがそれなりに高度のある急斜面。歩いている時は川が流れているのかなあと思っていましたが(ぬかるんでいたし)、

地図で見ると川の記述はないようなので、ただの谷だったのかな?そういう境界でした。

La Laire川を渡ります。

ようやく森から出られるところですが、本当にジュネーブとは思えない、ぬかるんだ湿地帯でした。まさにFar west de Geneve、西部地域だわ。

102番の一周路はまだあと1時間分、3分の2ほど残っていましたが、Chancyまで20分の表示を見て、北半分の行程は省略。ここまで歩行時間は2時間半ほど。写真を随分撮っていたとはいえ、それなりの時間がかかりました。参考までに、一周した場合は3時間程度かかるとされています。

北半分は畑作地とブドウ畑、その中を通る昔からの通商路。それはそれで楽しそうな行程です。向かいの丘にはブドウ畑。ジュネーブ州はワインの産地でもあるんです。

Chancyの町に入ります。

以下4枚の写真はChansyの学校関連建物群、スポーツ施設も兼ねているのかも。

教会のそばにあった水場には「如何なるものであろうと洗うのを禁ずる」とありました。バス停で待つ人の足元は皆泥まみれ。国境石巡りFar west de Geneveコースから帰ってきた人の多くはぬかるみにはまり、水場でドロドロの靴を洗う人も多かったんだろうなあ。で、禁止です。

泥道の横に出来た獣道ならぬハイカー道、ぬかるみは回避できても茂みの中をかき分けていくのでそれはそれで虫さん達との邂逅があります。でも、まあ、珍しい道で満足感はあった。

Chancyへのバス「K」系統はCFFのLancy-Pont-Rouge駅などと接続しています。ところがLancy-Pont-Rouge駅(レマンエクスプレスの新設駅で大きい)近接のバス停留所は複数あり、駅に案内地図があるけど分かりにくい。K系統のバス乗り場はしかも大分離れた所にあります。1時間に1本しかないバスなので、予習して余裕を持ってお乗り換えください。

国境石、他の国境ではどうなってるのか?こちらはGriespass。Via Sbrinzで通ったイタリアとの国境

こちらはGrand-Saint-Bernard、サン・グラン・ベルナール峠。山間部の国境線では事情が若干異なりますが、通り道がある所には大体ある、と考えてもいいのでは。スイスの国境線をグルっと踏破するのを目的に、崖とか山頂とか道なき道をひたすらつなぐハードなルートを歩く人もたまにいます。今回のはしっかり公式のハイキング道ですが、地図を眺めてみると、ハイキング指定道にはなってなくても国境線が道になっている場所は結構あります。地図に道が載っていれば、大体の場合問題なく歩けると思います(駄目な場合はその表示があると思う)。国境線上を歩きに行くシリーズは今後も少しずつ書き続けます。

歩行と写真は2024年5月上旬

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