湖畔歩きを続けます。奥に見えてるのはDents du Midi。7つの頂が並んでいるのですが今日はかすみ気味・・・
Territet(テリテ)の港まで来ました。地図の右下、港の印、その北側に鉄道駅、さらにケーブルカーの駅。
港の手前、写真の右端の東屋にはトイレがあり、飲み物や、夏にはアイスが売ってたりします。
この日、東屋の向かいにあった緑のテントは年末恒例の「revue ルビュー」公演が行われる仮設小屋。年末と言いつつRevue Vaudoiseは盛況で10月後半から年末までの公演。ルビューとは、スイスではほぼフランス語圏限定で人気の「コメディーミュージカル」で、その年の出来事を歌と踊り付きのコメディーにして振り返ります。
現役の政治家や有名人(ローカルなのも国際的なのも)に扮して、世相をぶった切り、こき下ろす。地域ネタ、地元政治家の扱いも大きく、州それぞれでの興行。Revue de Geneve だけは歴史が長く、今年は131回目。
一旦湖畔を離れ、ケーブルカーに乗りましょう。東屋から左側(山側)へ向かい、レストランContretempsの右側の階段を上ります。Territet駅の手前に出るので地下道を通って線路の反対側に出ます。
正面の建物奥に行くとケーブルカー駅ですが、その前に右側の建物に寄り道。元レストランAlhambra(ここも以前は社交場でもあったらしいが長らく閉鎖中)。この建物を左に回ると、
隣接して元Hotel des Alpes/Grand Hotel(現Residence des Alpes)があります。手前の部分はこちらも廃墟な感じですが、
門の前にSissi(1837~1889)とある像が3体残っていて、Sissiが愛称だったオーストリアの元皇后Elisabeth von Österreichの滞在記念でしょうね。
その先の建物は現在Residence des Alpes、集合住宅となっています。
その入り口にパネル。
1971年12月、最初のCasinoの建物が焼け落ちた際、直後にDeep PurpleがCasinoでの録音を予定していました。急遽代わりの場所を探し、このホテルで録音したアルバムがMachine Head。そこに収録されているSmoke on the Waterはメガヒット。歌詞にはカジノが焼けちゃった際のことが出てきます。
TerritetからGlionへのケーブルカー駅が建物の奥に。無人駅、完全無人運転で、15~30分毎の運行。
終点Glion(679m)からの眺め。画面中央左側、湖に突き出て見えるのがChillon(シヨン)城。その先にVilleneuve(ビルヌーブ)。Via FrancigenaはVilleneuveからは湖を離れ、奥の山と山の間の広い谷間を歩くことになります。
TerritetからのケーブルカーはGlionで終点ですが、GlionからはMontreux駅(地図の左端)からRochers de Nayeへの路線(赤い線)が接続しています。Montreuxでホテルに泊った場合宿泊税一人一泊7フラン!徴収されますが、滞在中、周辺の公共交通機関に自由に乗れるパスがもらえます。バスや鉄道で南側はVilleneuveまで、それにTerritetーGlion間のケーブルカー、MontreuxからHaux de Caux(1153m)までもパス範囲内と思います(2023年現在)。やはり高い所からの眺めは楽しい!
GlionやCauxには年期が入った高級ホテルが多数。Glion駅前に長い間放置されていたホテルは近年中の再開業を目指して工事が始まりましたが、スパなどが入って値段高くなるそう。
Haux de Cauxより先は無料パス範囲外になります。ここから先はまた、Mobilis範囲外になります。
Rochers de Naye(駅は1971m)から更に登った頂上は2000m超え。
鉄路が弧を描いて上ってきているのが見えます。
眺めは最高ですが運賃もびっくりするほど高い・・・
歩行、写真は注記した以外は2023年9月下旬、10月下旬
Territet-Glion線(MOB):
https://journey.mob.ch/en/stories/territet-glion-funicular