Schwarzsee(地図の中央上端、標高2581m)周辺、冬は広大なスキー場、青■のロープウェーやリフト駅が点在していますが夏季の運行は一部です。
Schwarz(黒い)see(湖)というので湖はどこ?と思ったらありました。正面左にロープウェー駅、右にレストランがあって、そのずいぶん下(標高2551m)ですね。
Schwarzseeのレストランで一休みの後、Trockener Stegを目指します。
出だしの登りが一番傾斜がある細道。反対側から大勢次から次へと下りてきてすれ違うのがちょっと大変でした。
ようやく広いところに出ました。ここから先はこのような感じですれ違いには何の問題もありません。
Schwarzseeから見えるマッターホルンも相当大きかったのですが、歩くにつれ更に迫力が増してきました。
Schwarzseから西に行ったところにあるのがHirliのロープウェー駅(2775m)。冬季は北方のZermatt Joscht駅(2082m)とつながってますが、夏季の運行は無し。Hirli駅でアルピニスト向けの青い線の道と分かれます。
青の道はマッターホルン(Cervin)の頂への前衛山小屋Hörnlihütte(3260m)へ、この崖の上の道となります。何とも言えないギザギザ加減!
この三角錐のカドの線を登っていくのでしょう。目を凝らすと山小屋が見えます。山小屋の明かりだったら下から(Zermattの町中)からでもかすかですが見えます(夜分早くに消えちゃうけど)。
山小屋Hörnlihütteの先・・・今年の夏は異常高温で岩が非常に崩落しやすい状態だったので登頂はお勧めしない、というより辞めるよう警告が出ていました。こうしてみると稜線上にBivacco、Biwak SACなどビバーク・避難小屋がちょこちょことあるんですね。
ゴーゴーと音を立てて流れてくるのは氷河から融け出た水・・・
地図上で2678とある地点で、流れてくる氷河融け水の川を渡ると
左手斜面は石好きの人には堪らない、そうじゃない人も心惹かれる石の堆積。写真ではうまく映らないのですがキラキラ光ってるんです。
Schwarzseeから「岩石の道」になっててここらの石についての解説板が所々に出てきて、何と日本語でも書いてありました。
この辺りは地学的な見地から言えば瞬きするくらいの直近まで、つい最近まで氷河で覆われていました。その下にあった石たちと、さらに直近になって生えだしたのであろう植物。地球温暖化の観点から言えば、このあたりに植物が生育しているのは嘆かわしいことなんだろうけど、やはり心が和む部分もあるのでありました。
写真と歩行は2022年8月中旬