ブドウ畑の中を歩く(15)MartignyからContheyまでのポイント

「ブドウ畑の中を歩く道」は指定ハイキング道36番のChemin du vignoble、MartignyからLeukまで74kmのロングトレイル。Sionまでもう少し(2時間)のところまで歩いてきましたが、ここまででほぼ半分。Sionまではなだらかな片斜面で交通の便も良いのに対し、Sion以降は地形的に複雑に険しくなり、それに伴い交通(バス)へのアクセスが若干不便になります。よって、ここまでのポイントまとめ。

ValaisのパンSeigle(セーグル)。Valais以外のスーパーでも普通に売ってます。色が黒っぽい

MartignyとSionの間は鉄道とバスがほぼ平行に走っています。鉄道はMartignyとSion間ノンストップのもの(ジュネーブとBrigを結ぶものなど)と、各駅停車のものがそれぞれ、ほぼ1時間に2本あります(少ない時間帯もある)。鉄道の北側を走るバスはMartignyとSion間をそれぞれ始発で往復。これも昼間なら1時間に2本、同じ時間(分)に走っています。36番のハイキング道自体もBransonからSionまでは鉄道・車道と基本的には平行に歩きます。途中上り下り、ジグザグにはなってますが。

Seigleパン断面

Martignyにもブドウ畑がありますが、駅の南側に広がっているので、駅から北側に歩き始めるこの道で実際にブドウ畑の中を歩き始めるのはBransonからです。36番の道の特徴としては、BransonからChamosonの手前までは斜面に広がる町の、中心部分より上(北)を通っていることです。町の北端、上端をかすめるように歩くので、36番を歩いている限り、この区間は食事がとれるところ、店の類の前は通りません。Saillonでさえ、ハイキング道は城壁で囲まれた街の外側をかすめているので、レストランに寄りたい、切り上げてバスに乗りたいと思ったら、道から離れ、南に下りる必要があります。幸いに36番の道から町の中心部やバス停へはハイキング指定道(黄色の道標)が分岐しているので分かると思います。

Martigny駅からすぐのアンズ畑(2021年3月後半)

バス停や町の間隔が短いので気楽に歩けます。でもBransonとChamosonの間は本当に町の中心を通らないんですよ。出だしのBransonではバス停&いよいよブドウ畑に上る直前に地場産品店があり、またChamosonでは町の中心部、教会の前とCaveau de Chamosonの前を通ります。それでか、Caveau de Chamosonが私に強い印象を与えたのは。一方Chamosonから先、Ardon、Vetrozは町の中心地どころか交通量が非常に多いバス通りをも歩き、複数のレストランの前を通ります。基本的には街より上部にあるブドウ畑の中を、ブドウ畑と街を見下ろしながら歩きます。

ブドウ畑際の細道。真ん中あたりに道標が見えます?

ブドウ畑の中には縦横に車道が走っています。BransonからFullyまでは舗装路(車道)を避けるようにブドウ畑の中の細い土の道を通るように道標があったり、林の中の道を通るように仕向けてある部分が多いのが特徴かな。

ブドウ畑の中の細道から出たところ。真ん中に黄色の道標と解説板

もちろん、そっちじゃなくて自分で車道を歩いてもいいし、現実問題として標識を見落として車道を歩く羽目になったりもします。

Fully前の細道

また冬場はずっと少なくなりますが、春先から秋の収穫シーズンにかけては農作業の車の往来が結構激しいです。仕事なのでかなりぶっ飛ばしてきます。ハイキング指定道といってもハイキング「専用道」ではなく、車の往来もあります。

ようやく葉が!(2014年4月中旬)

ブドウ畑は観賞用ではなく仕事の場でもあります。ウォーキング・ハイになると車の存在を忘れてしまうこともあるので、車道を回避できるようなら従いたいところです。

比較用:2022年1月末 Chamoson付近

BransonからSionまでは途中数本、南北に峡谷、断崖があって、ハイキング道はそれを迂回するようになってます。ハイキング道意外では、舗装路の行き止まりもあります。途中まで行って行き止まりだったら、戻って回避すればいいことです。

大体同じ場所で、2014年4月中旬 そんなに変わらないですね・・・この先、葉が成長しだすと急激に変わりそう

もう一つ大事なこと:夏はとっても暑いのでブドウ畑歩きには向きません!

ブドウ畑の中の道(Chemin du vignoble)公式サイト:

https://cheminduvignoble.ch/

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