Munt la Scheraからどんどんと下っていきます。2600mを超えているとさすがに風が冷たかった。
Scheraの頂に寄らない道と合流、ほどなくしてAlp la Scheraで道は二手に分かれます。左に行くとPunt la Drossa。ここはScheraのトンネル(前回)の北側の入り口で、トンネルの反対側はイタリア(との国境)なので、上に小さくDuana(税関)とある通り、以前は国境検問があったと思われますが今はバス停があるだけです。2019年にZernezからMustairへバスで通った時に横目で見たけれど、トンネルの入り口、有料なのでゲートのようなものが見えました。2014年のこの日私はAlp la Scheraを右に、Il Fuornに向かいました。
これがTamangur(ロマンシュ語)、学名Pinus cembra、英語だとCembra pine、Swiss stone pine、Arolla pine、スイス松かしら。
どんどん植生が変わっていきます。そして天気がようやく良くなってきた。
時折見られる花が大変にきれいでしたが、私は名前に詳しくないのです。
ガレているところもありました。
この辺りはMountain pine、Pinus mugoの林かと思われます。Fuorn峠近辺の多くはこの木の林のようです。
こちらはアルペンローズ。遠目はツツジに見える。
木が倒れようともそのままに放っておくのが国立公園の方針。国立公園内は植物の採取も犬を連れて歩くのも禁止。自転車も禁止なので他の地域では増えすぎてハイカーとの共存が難しくなってるマウンテンバイクの心配もありません。
ハイキング道から外れてはいけない、と銘打っているだけあって、道自体はとてもよく整備されていて、迷う心配はありません。スイスでは公園の芝生や草原や森などは自由に足を踏み入れてもいいことがほとんどなので、かなり例外的なことだと思います。Buffaloraから4時間45分、13㎞で上りが700m。
バスも通る車道、それに建物が見えてきました。建物は国立公園内にある2軒だけの建物(どちらも宿泊施設)のうちの一か所。もう一か所は高所の山小屋だけれどこちらはバス停のすぐそば。
車道の北側にはどーんと山。BuffaloraからIl Fuornまで4時間半。Il Fuornでお茶してたら途中で追い抜いたご夫婦に再会。ほんのちょっとしゃべっただけなのに、手をうんと振って別れた。エンガーディンにはスイス中からスイス人がハイキングにやってくる。一人で歩いている東洋人を温かく迎えてくれる何かがある。
National Parkの公式サイト:
https://www.nationalpark.ch/en/
このサイトから、BuffaloraからIl Fuornまで私が歩いたコースが見られます
https://www.nationalpark.ch/en/visit/trails-routes/?trail=16#
Buffaloraからロングトレイル45番の道、Nationalpark-Panoramawegの一部を歩いています。詳細は:
https://www.schweizmobil.ch/en/hiking-in-switzerland/routes/etappe-01622.html
歩行と写真は2013年7月初旬