Via Albula/Bernina番外編、線路を上から見てみよう!です。
鉄道はPoschiavoから谷の底を流れる川沿いから湖沿いを走り、33番のハイキング道Via Albula/Berninaもそれに沿っています。さて谷底というのは川の氾濫などの危険性があり、強固な鉄道や車道を造る技術が確立される前は、むしろ川から離れた高い位置に道が作られていました。幅の狭い道ではありましたが。以前歩いたFilisurとBergünの間もそうでしたね。
30番の道、Via Valtellinaはイタリア北部Valtellina地方からDavosを通って現在のオーストリアに抜ける物資輸送の道で、一部33番と共通しています。今回はPoschiavoとBrusio間を結ぶ30番の道の方を歩いてみましょう。鉄道をはるか下に見下ろす形でつながっています。ちなみにこの時私はBrusio駅からのジグザグ道を上ったところ、上の地図の左下にあるGarbellaあたりに泊まっていたので、ここから緑の線のハイキング道を通って、赤丸がついている30番の道に合流しています。
2012年と6年前のことですが、道標やマークはしっかりついていた記憶があります。ひたすらくねくね上ると(アスファルト部分も長かった)Brusioとその先の町が見えてきます。
目を凝らすとBrusioの南にある線路くるり(写真の中央あたり)も見え、待ってると赤い列車も見えます。
St.Romerio(サン・ロメリオ)の教会が見えてきました。Brusioの標高が797m、ホテルはそこからかなり上でしたが1000mくらいかなあ、教会がある1795mまでよく登ったものだ、と今はそう思います。
San Romerioの教会は1106年の建立。北イタリアで生まれたキリスト教の一派Ordo Humiliatorum派のお坊さんがここで暮らしていました。一時は自治権をもって周囲から独立していました。
地図上ではSan Rumediとあるところです。当時修道院として使われていた3軒の建物がレストラン&ホテルとして営業しています。
眺めは素晴らしいです。ここからもBrusioの線路くるりが見えます。Brusioの先のTiranoまでも見えるらしい。またPoschiavo湖と湖畔を走る電車もバッチリ。そんなこんなで1時間以上ぼーっとしていました。
教会の建物が崖のギリギリに建っているんですよね。柵とかそういうものはありませんので落ちないように。緑がかった色をしているPoschiavo湖。
名残惜しいながらも教会を後に先に進みます。
そういいながら、しばらくの間はまだまだBrusio方面の眺めがよいところが出てきたり列車が見えれば写真を撮ったり、ついつい眺めてしまってどんどん時間が過ぎます。
Brusio駅へのジグザグ道。三角になってる平野部分の右端を列車が進みます。
この写真はSt-Romerioのちょっと先からPoschiavo方面を眺めたところ。8月下旬のとても暑い日で、Poschiavoまで遠かった!Poschiavoまでいかずに湖の南岸にあるMiralago、北岸のLe Preseのどちらかに降りることも可能です。どちらの駅にも近くにカフェがあって休めます。
ようやく湖の北側の端まで歩いたところ。標高もだいぶ下がってきていて、そして暑い。
このあたりになるとハイキング道も多数交錯している部分があり、またそれなりに家がポツンポツンとある地域はハイキング道以外の道も出てきて紛らわしいので注意が必要。まあ、ここまで来たらひたすら町に向かって下りればいいのですが。
いや本当に暑くて後半は写真あんまり撮ってないです。
Poschiavoの市街地の南端、Spaniolenviertelの家々がある通りに出ます。駅近くのCOOPに行ったらペットボトルの飲料のうち、冷えてるのは一部だけで衝撃を受けた記憶があります。
湖側からSt.Romerioがある山を眺めたところ。高い・・・
写真追加しました。山肌が崖状になってるところの右端上に小さく見えるのが教会です。高いですね。
参考までにかかった時間は、宿から教会までが2時間半、そこから休憩を含めて4時間後にPoschiavoの街にたどり着きました。頂上でゆっくりしてたのと、暑かったのと、下りに関しては表示されてた所要時間を大幅に超過してます。
歩行・写真は2012年8月下旬
Via Valtellinaのサイト
https://www.schweizmobil.ch/en/hiking-in-switzerland/routes/route-030.html